
公開されてすぐに観に行ったのですが・・・
凄い映画でした。
観終わった途端どっと疲れた映画は久しぶりでしたよ。
人を殺すことに喜びを感じる悪魔のような男に婚約者を殺された国家情報院捜査官が、自ら犯人を追い詰めて冷酷な報復を行うために奔走する姿を描く・・・
『オールド・ボーイ』のチェ・ミンシクの演技が凄いえげつないです。
こんなのいたらどーする!?っていう殺人鬼!
『JSA』のイ・ビョンホンの演技も凄かった。
犯人が分かった後もあえてとどめをささずに残虐な制裁を加え続けていく。
婚約者を殺されているからその気持ちも分かるんですが・・・
復讐ものにつきものの「善」と「悪」がここにはないです。
手放したくなかった。
彼は婚約者との幸せな生活を夢見ていた。
それを壊したあいつを憎んだ。
あいつのせいだと思えば少しだけ気持ちが楽になった。
楽でいるために憎んだ。
本当は憎みたくなんかなかった。
憎むことは彼を楽にしたが、狭く窮屈な場所に閉じ込めた。
憎めば憎むほど、その場所はどんどん彼を圧迫した。
復讐を終えた後のイ・ビョンホンの表情が・・・
これからどうやって生きていくんだろうな。
イ・ビョンホンのファンっていうだけで観ると
キツイ映画です。
しかし韓国映画はいい映画が多いなぁ。
「息もできない」も良かったし。
日本映画も頑張れ!